仮面トラッカーイダテン3-10 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

社長は車に戻り配達を続けた。


人混みのアーケードを電動自転車で疾走する老人。

火の付いたタバコを投げ捨てた老人。

ラジカセを持ち出し、爆音の演歌で躍り狂う老人集団。

コンビニの駐車場にシニアカーを乗り付けてたむろする老人。

トンネルや橋の下に落書きする老人。
「どうじゃ、達筆じゃろ?」

「達筆過ぎて読めん。心・・」

「これはな、心筋梗塞じゃ。」

「なら、おらは英語だぞ。
       リ、ウ、マ、チ。」

「それ、カタカナ。」
「ハッハッハ。」



「なんなんだ。いったい。
     ヤンキーと変わらないじゃないか。

   あの爺さんは、昨日会ったぞ。
  
   そうだ!羽毛布団を配達した。」
リウマチ爺さんに見覚えがあった。


「高齢者 - モラル + 元気 = 羽毛布団。

   何だこの計算式 ?」
そしてタブレットを手に取り、羽毛布団の伝票を開いた。

「送り主は誰だ?」
伝票の写真を拡大する。


「これだ!
     大変なことになるぞ。」
そのままタブレットで白髪シェフにテレビ電話をかけた。

「はい社長。」

「仕事中にすまないが、午後に配達を手伝ってほしい。

   どうやら動き出したようだ。」
社長