余命 24時間 42 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

≪キュルーーッ≫ 
1台の白い乗用車がバスの前に飛び出し、進路をふさぐ。

≪キョホーホーッ  キュ≫
バスも急ブレーキ

≪パラパラパラパラ≫
柿の種が撒かれる。


「どかんかボケ!
   チクショ。」
≪ファッファッァーー≫
犯人はクラクションを叩く。

すると乗用車の屋根からパトランプが現れる。

あの刑事の覆面パトカーだ。
宇津木、有安が降りる。

「おぉ、噂の通りのイケメンだな。」
宇津木

「ちょっと降りてきて写真撮らせてよ。
有安

「馬鹿か。降りるわけねーだろ。」
犯人

「ノリが悪いね。」
宇津木

「じゃあ、逮捕してからでいいや。」
有安

「こっちはな、人質がいるんだ。
  おい、立てっ!」

犯人はサラリーマンをフロントガラスから見えるように立たせ包丁を首元に近づける。

「乗客いたんだ。」宇津木
「えー、何人だ。
  サラリーマン1人、おばさん3人、JKが2人か。それに運転手。」フロントガラスから数える有安

「道を開けろ。こいつ殺すぞ‼
   おまえも言ってやれ。」
犯人が人質の懇願する姿を見せつけようとした。

「じゃまだからどいて下さーい。」
≪カリカリ≫
サラリーマンは柿の種を食いながら言う。


「わかった。」
すぐに覆面パトカーを寄せた。

バスは発車。