余命 24時間 41 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

警察にはバスの情報も寄せられた。

パトロールに出ている市役所職員や、消防団からだ。

「コミュニティーバスが回送で走っていた。」

「カーテンを閉めていて中は見えなかった。」

そして
「運転手の隣にスーツの男がいた。」
「白か灰色の服だったなぁ。」

通報も入る。
「包丁を持っている男がバスにいた!」

警察はコミュニティーバスでバスジャックが発生したと全警察官に知らせた。

特殊部隊 S.O.R.E   
[セキュリティ オブ レスキュー エージェント」

通称 ソレに出勤要請。

S.O.R.Eは、同型のもう1台のコミュニティーバスを借り上げ、突入訓練を開始する。

そんなことは知らずハイジャックバスは市内を走行している。

荒俣は異変に気付く。

≪ボロボロボロボロ‥‥≫

バスのそばをヘリコプターが飛んでいる音がする。
屈んだままカーテンのすそをめくり窓の外を覗く。

やはりバスを追ってきた報道のヘリコプターだ。
その映像はテレビ中継はされていない。
報道規制だろう。


そして

≪ポリポリ、カリカリカリカリ≫

今度は何の音だ?

荒俣はバスを見回す。


のんきサラリーマンだ。

小分けの柿の種を食い始めている。


(あいつ最強だな。)