余命 24時間 31 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

ここには居づらくなってしまった。


最後に本堂によって拝むことにする。

「このお寺には初めて来たが、何べんもお参りした気がします。
   前世に縁があるのでしょうか?

  今日まで面白みのない人生だった。
  自分のためだけに生きていた。

  誰かのために、
  そうですね、誰かのために
  生きてみます。

  そうだ、軟弱野郎が心配になってきた。
   アイツ仕事に来るだろうか?

そろそろ会社に行く時間になった。

しかし水没ケータイの回収が先だ。
あの橋へ向かう。


橋へ歩いてきた。
土手から川に降りる階段が見える。

「さてと。」
土手で革靴を片足脱いで止まった。

「なんか勘違いされそうだな。」
川岸まで来てから靴を脱いで、ジャボジャボと川に入る。

「気持ちいい。目が覚める。」

ついにケータイを拾った。

こっちは目覚めなそうだ。

「このまま会社には行けないな。
    銭湯でもあればな。」

ハンカチで足を拭くが川の独特のにおいが移る。

「漫画喫茶。
   あそこにシャワーがあったぞ。
   ライフシティの方だ。
   急がないと。」

ライフシティまで早歩きする。

「腹が減ったがシャワーが先だ。
  千円で足りるかな?」