余命 24時間 29 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「ぅうっ、寒っ。
    便所、便所。」

朝6時半、トイレに起きる。

「はぁ、酔っぱらったなぁ、こんなになったのは初めてだ。

男子トイレに入り、放水態勢に入る。

「あ、こらこら、逃げるな便器。」

便器は逃げていない。

ようやく任務完了した。

手を洗い、そして顔も洗う。

顔をハンカチで拭いて鏡を覗く。

「あらぁ、朝の俺はすげーイケメンだな。
   こりゃ、早起きして会社に行けばモテるんじゃないか?」

「それはない。」

「ひゃっ!鏡の俺が しゃべった!」

「大きな声を出すな。
   顔を見られたからには生かしておけん。」

鏡だと思ったのは、同じ服装した男が目の前にいたのだ。

「は?
   初対面で何を言ってやがる。
     酔っぱらいをなめんなよ。」
ビシッ。
酔拳のかまえ。

「用が済んだら消えろ。」
包丁を出す男。

「武器とは卑怯な、待ってやがれ。」
トイレから飛び出して林から木の棒を探してきた。

「ほらほら、こっちのほうがリーチが長い。
  そこか、突きーー!」

≪パリン≫

その大声と破壊音に住職が竹ぼうきを持って駆けつけた。

「このやろ、鏡を割りやがったな。」


「すみません。
    イケメンな俺が悪いんです。」

「弁償してもらうよ。」

「え!ショーベンならしましたよ。」

「ダメだ、この酔っぱらい。