余命 24時間 28 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

パトカーに乗せられて交番に着く。

「今日はここで寝てもらいます。
   車道で寝ると危険ですので。
   本当にベロベロですね。」

「テヘペロ?
女子社員が使ってた。
意味は知らない。

「おじさん、ふざけてんの?」

「とんでもない。
   感謝してます。
   宿泊費の領収書をもらえます?」
初体験。

「お代はけっこうです。
   奥でお休みになって下さい。」

「すみません。
   あ、あの軟弱野郎をお願いします。」
担当者のことを言っているが探しようがない。

「はいはい。わかりましたから。
   寝て下さい。」
水没ケータイのことだと思っている。

「すみません。ウヒィ。
    明日のモーニングコールは、」


「早く寝ろ!」

「は、はいっ。」


拘置所内


「ダンナさん。
     起きて下さぁい。」


「ん?
   どこですか?  刑務所つ !」

「交番です。」

「あぁ酔っぱらって。
    もう朝ですか?」

「ごめんなさい、近くで事件があって全員出動しますので、ダンナさんには‥」

「あ、帰れと。
   大丈夫ですよ、今何時ですか?」

「5時です。」

「5時。
   電車の始発はまだか。
   わかりました。
   おかげさまですっきりしました。
  ありがとうございました。」

朝5時
交番を追い出される。


仕方なくバスで帰ることにした。

バス停に着いたがまだ時間がある。
石段を登り、お寺に着いた。

カバンを枕にしてまた寝てしまった。