クーカーの怪談 九話 『マスクの先生』 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

私の大好きな、若い女の先生の話です。

『マスクの先生』Cさん(9)


私の担任の先生は若くて、美人なんです。

いつもニコニコして、優しい先生。

でも最近、ずっとマスクをしています。

気になった私は、マスクの理由を聞きました。

先生は
「ちょっと口が荒れてるの。」
と答えました。

私は、かわいそうだなと思いました。

先生は、よく話をしながら噛むことがありました。



先生は
「私は、お口が小さいのかな?」
と言って笑っていました。



ある日の授業中

先生は
「首の長い動物は?」
と言いました。

『キリン』『キリン』

『アルパカっ』Sくん

「キリン、そうですね。
アルパカ。そ、そうですね。

では、耳の大きな動物は?」

『ゾウ』

『ウサギ』

『バニーガール』Sくん

「そうです。
ゾウ、ウサギですね。

はい、バニーガールは人間ですよ。

では、

口の大きな動物は?」

『カバ』

『ワニ』

『ペリカン』


「そうですね。


それと…  」


先生は後ろを向いて


マスクを外しました。


ゆっくり振り返って…





「今年の遠足を

『ディズニーランドにする。』
と言った校長も、なかなかの

‘ビッグマウス’ですよ。」




怖 怖 怖