ジャイロバイクは一番に工場の野球場に着陸。
そして野球場の砂煙を巻き上げて輸送機が降りてきた。
しかし、この輸送機は戦地に兵士を配達するのが目的。
着陸すれば敵の攻撃を受けてしまう。
そこでホバリングのまま兵士を撒いて帰るのだ。
今、床面のパネルが開く。
≪シャー、シャー、≫
兵士たちは背中をワイヤーで吊られ、100人が一気に落ちてきた。
ジャイロバイクを降りて振り返ったナイン
「うひゃあ、
納豆のパックをひっくり返したみたいだな。」
兵士たちは背中のワイヤーのロックを外して野球場へ降り立つ。
こちらはセブンの輸送機。
中身は空だ。
「おーい、どけどけー、
止まり方がわからねー」
セブン
先着の輸送機はパネルを閉めてホバリング中。
そこへセブンの輸送機が追突。
≪グゥオオオオーーン≫
中が空洞の鉄の塊がぶつかる。
鐘突きのような音が鳴り響く。
当てられた輸送機は工場の塔に突っ込んだ。
≪バキャバキャガラガラ≫
「あー。発電機壊しやがったな。」
もちろん、
セブン本人のせいだ。