ジャイロバイクは街へ向かった。
駅前のオフィスビルの屋上に降りることにした。
ジャイロバイクで屋上に着地。
降りてフェンスへ。
そこから街を見下ろす二人。
その下には、駅前のロータリーとスクランブル交差点が見える。
グラスパソコンのフレームのカメラで双眼鏡モード起動。
交差点の一人一人の顔が見える。
そしてお目当ての人物を見つけた。
クローン兵士だ。
観察しているとナイン達を探しているのがわかる。
交差点に溢れる通行人の顔を覗きこむ兵士。
肩を持って振り向かせたりもしている。
兵士「待て、顔を、見せろ。」
また、通行人の若者の肩を掴んだ。
若者「はぁ?何だよテメー。」
兵士「違う。お前はアンターゲットだ。」
次の通行人に声をかける。
若者「おいコラ、なめとんのか?」
怒り出し兵士の前に立つ。
兵士「お前はアンターゲット。
違う人、ハズレ。」
若者は近くの仲間を呼び、兵士を囲んだ。
「ぶっ殺されたいんか?あ?」
「やっちまうぞ!」
「まぁまぁ、金で解決してやろうぜ。
な、オッサン。」
兵士「お前もお前もお前もお前も
全員ハズレだ。」
若者「まだ言うかこのヤロー!」
「許さねぇ」
一人がナイフを出した。
「ほら、ナイフ見てびびってんのか?」
兵士「ォウ、ナイフ。 フンッ」
≪シャク≫
一瞬にして取り上げ、若者を刺した。
「ウッッ!」若者
「あっ、おい!! 刺しやがった!」
慌てる仲間
兵士「お前たち、この男を探してこい。
俺が止血しておいてやる。
急げ。
一時間で見つけなければ死ぬだろう」
アジア型クローンの写真を渡す兵士
若者の仲間
「マジかよ。ムリだ。」
「イカれてる。」
「逃げようぜ。」
刺された若者
「助けて 助け て、
死にたくねぇ。」