スーツ72 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

あれを持って
とは、さっきまで工場内で作っていた2着目のステルスコートだ。

隠れていたわけではなく、急いで試験室の壁紙を剥がし雨ガッパに貼り付けていた。

それを羽織り、ニセセブンが乗ってきたジャイロバイクへ。

セブンの操縦、ナインは後ろへ乗る。

ヘルメットはいらない。

ただ、シート下に格納されているパラシュートのストラップには腕を通した。


スイッチをホバーモードへ。

そろばんの珠のような車輪は、ホイール内のプロペラが回りだす。

やがて後輪がハの字になり、浮上。
続けて前輪も水平に回転し浮上した。


垂直に上昇する。

工場の高さを越え、マウンドのニセセブンが見える。


草むらの前には兵士。
ウサギを抱えてジャイロバイクを見上げている。