スーツ58 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

トンネルで引き返し、この廃工事に連れてきた。

トラックは裏口の給水タンクの裏に隠してある。

あの台車にナインを乗せ、この事務室のソファーに運び入れた。




今頃、トラックの配達員は大騒ぎだろう。
配達先の人にも迷惑をかけてしまった。

今は仕方ない。
お詫びはいくらでもするつもりだ。




ただ、イノシシのダンガンのエサは大量に手に入れた。


タバコをふかしながら、イノシシの檻に行く二人。


ダンガンはボウズのあげたリンゴを音をたててかじる。

ボウズは桶に水を汲んで与えていた。


    「可愛いのかボウズ。」セブン

 「かわいいよ。」ボウズ

「君たちを襲ったんだよね?」ナイン


 「檻に入ってればただの毛深いブタだよ。」ボウズ

「ブタか。」ナイン


      「しかし、俺には、全くなつかないんだよ。コイツ」
       ≪テン、テン≫
         檻を金属棒の右手で叩くセブン

≪フギィイオ!≫
おとなしかったイノシシが暴れはじめた。