100 仕分け | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

前のバスの後ろに付ける。

前のバスから次々と日本人が降ろされ、直後に健康状態、性別、年齢で選別され、新たに色付きの腕輪をされている。

同じ色の腕輪の者はまとめられてカートに乗せられ奥へ連行された。

仕事の内容で分けられているようだ。

原島は一番後ろに立ち、窓を覗く。
「リーダー。
急げ、ゲートが閉まる!」

「よし、ウエラブルで写真を撮った。」
片足のウエラブルを外し、ミニカメラで写真を撮りまくったのだ。

カプセルを開く学生たち

≪シャッ≫
運転手は何をしだしたのか不安になり、窓を開けて助けを呼ぼうとする。

「はっ!」
高井は運転手の口をふさぐ。

「ゥンン…」運転手はクラクションに手を伸ばした。

≪ズンッ≫

フエさんだ。
通路を走り、高井の横から運転手の脇腹に蹴りを入れたのだ。

運転手はぐったりした。

「シェイシェイ。」高井

運転手を通路に運ぶ。

バスの前で兵士が手招きする。

高井は運転席に座り、片手を挙げた。


「ん?」
兵士は高井が首輪をしているのを不審に思ったようだ。

仲間を呼ばれてしまった。

「リーダー。オーラーイ!」
原島さんの大声だ。


バスはバックで走り出した。