70 協力 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

防空壕にフエさんとヨーコさんが戻ってきた。

俺は、1人で出て行ったことを謝った。

「心配したんだからー」
ヨーコ

「オッサマさん、無事でよかたねー」
フエ

「申し訳ない。」
俺の心配まで。
全く、なんということをしたんだ。

「でも、助けて貰えたから許すわ。」
ヨーコ

「オッサマさん、ありがとーね。」
フエ

益々頭が下がる。

「あなたは、中国の方ですってね。」
高井

「はい。中国から来ました。
あ~、アルバイトして、中国の家族にお金、送ることしてる。」
フエ

「仕送りしてんだ、偉いなぁ」高井

「私の家族。お金少ないね。
だから、私、日本で働くこと、良い。」
フエ

フエさんの家族は生活が苦しいのか。

「フエさん、この事件で何か知らない?

例えば、日本を襲う計画とか。
中国で聞いたことないかな?」高井

「わからない。
オリンピック前から中国と日本は仲良しだったよ。
この事件、信じられないから。」
フエ

「そうだよね。私達も信じられないんだ。」高井


『リーダー。連行しました。』
無線だ。

「ちょっと行ってくる。
何か食事を」高井

「あっ、私が。」
若いママが手伝ってくれるようだ。

その間、フエさんが赤ん坊を抱いた。

「かわいいね。」
フエ

「微笑みに癒されるぅ。」
ヨーコ

この外は、まだ地獄だ。

セミの声がする。

外は晴れたか。