69 救助と連行 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

先の二人は兵士を冷蔵庫に入れたまま、防空壕にフエさんとヨーコさんを連れて帰る。

後発の二人は、冷蔵庫から男を出し、社まで連行することになった。

連行部隊が定食屋の裏に着く。

冷蔵庫のドアに隙間を開けて、カブががっちり押さえていた。

カブをどけて、男を引っ張り出す。

両手、両足を縛られ、猿ぐつわをされた男が地面に転がっている。

ポーチと予備の首輪3本、リモコンを回収した。

兵士の無線(イヤホン型受信機)はフエさんが持って行った。

兵士を立たせて、足のタイラップ(結束バンド)を切り、腰にロープを付ける。

慎重に社まで連行する。

この男、逃走する気配を見せない。
アジトを探るつもりかもしれないのだ。

だから、防空壕に入れずに社に連行するのが正解だ。