『冷蔵庫に入れた、鍵があるが密閉すると息ができないだろう。』
「そうだね。」
「あ。もう少し西の蕎麦屋の裏に
カブ(バイク)があった。
それを使えないかね?」
逃走中に確かに見た。
『カブ。これか。』
『使えます。
ドアをふさぎまし…た。
ん?』
「どうかしたか?」
『今、二階の窓が閉まったように見えた。』
「彼女たち、無事だったんだ。」高井
定食屋の裏口をゆっくり開け、中に声を掛ける。
フエさんとヨーコさんを呼んで安心させた。
二人は、かなり怯えながら階段を降りてきた。
ヨーコさんはナイフ、フエさんは包丁を握っていた。
『リーダー。
二人は無事です。』
「良かった、本当に良かった!」
高井さん
「ありがとう!」
二人に感謝した。