62 飛翔体の正体 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「昨日の放送で、Jアラートを聞いたが北朝鮮から飛翔体が飛んで、それを撃ち落としたんだって?」
そのインターネットで調べてくれるかな?

「撃ち落としてはいないです。
レーダーから消えたのです。」
高井    

「海に落ちたのか。

核弾頭かもしれないのに、やたらと撃てないよね。
落下したなら安心だ。
所詮その程度のミサイル技術だったんだな。」

「いいえ。
ミサイルの精度は素晴らしいようですね。」    
と安心している俺に真相を話す高井さん。

「え。そうなのかい?
ならばなぜ。」

「そもそも飛翔体はミサイルではありませんでした。
レーダーに大きく写った影は、その後、空中分解してレーダーに写らなくなったのです。」高井

「空中分解!?」

「あの飛翔体はロケットですよ。」高井

「ミサイルとロケットの違いがわからなくなってきたぞ。」

「ロケットで日本海半ばまで飛んで、打ち上げ花火のように、分解します。
その胴体から飛び出してきたのが

無数の偵察機です。」
高井

「驚いた。そんな技術が。」

「タンポポ作戦と言ってます。」
高井

「確かにタンポポの綿毛のようだな。」

日本中を偵察機が飛んでいるのか。
ロケットは3機だった。

一瞬で日本中に偵察機を配備して首輪をかけ回ったのか。
完璧な奇襲作戦だ。