「昨日の放送で、Jアラートを聞いたが北朝鮮から飛翔体が飛んで、それを撃ち落としたんだって?」
そのインターネットで調べてくれるかな?
「撃ち落としてはいないです。
レーダーから消えたのです。」
高井
「海に落ちたのか。
核弾頭かもしれないのに、やたらと撃てないよね。
落下したなら安心だ。
所詮その程度のミサイル技術だったんだな。」
「いいえ。
ミサイルの精度は素晴らしいようですね。」
と安心している俺に真相を話す高井さん。
「え。そうなのかい?
ならばなぜ。」
「そもそも飛翔体はミサイルではありませんでした。
レーダーに大きく写った影は、その後、空中分解してレーダーに写らなくなったのです。」高井
「空中分解!?」
「あの飛翔体はロケットですよ。」高井
「ミサイルとロケットの違いがわからなくなってきたぞ。」
「ロケットで日本海半ばまで飛んで、打ち上げ花火のように、分解します。
その胴体から飛び出してきたのが
無数の偵察機です。」
高井
「驚いた。そんな技術が。」
「タンポポ作戦と言ってます。」
高井
「確かにタンポポの綿毛のようだな。」
日本中を偵察機が飛んでいるのか。
ロケットは3機だった。
一瞬で日本中に偵察機を配備して首輪をかけ回ったのか。
完璧な奇襲作戦だ。