59 潜伏 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「こんなことが日本中で起きているんですか?
山奥や離島ならまだ」

「いや、もう…
テロリスト達は何年も前から住み着いていました。
土地勘をつけて、後から来る仲間に作戦まで用意しています。

特に東京オリンピックの時の入国ラッシュ。
オリンピック観戦を理由に多数の外国人が来ましたが、偽装出国という手を使って居残っています。

手続き上では帰ってますが、普通に漫画喫茶などで暮らしていたのです。」
高井さんは俺の理想を遮って説明してくれた。

「高井さんは中国人に知り合いでもいたのですか?」
ずいぶん詳しい。

「ネットの情報です。
以前、漫画喫茶で急病人が出て発覚したそうです。」

「その人々の生活費は?
仕事なんか出来ないでしょう?」
漫画喫茶の料金だって高いはず。

「彼らは偵察が仕事ですからね。
本国の組織から給料が出ますよ。
漫画喫茶だって経費です。」

「怖いな。
顔じゃわからないからな。」

もちろん全ての中国人がスパイじゃないが、フエさんは…

ありえないな、冷蔵庫に隠れていたんだ。