43 フエさん | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

店は荒らされていた。

テーブルや椅子が倒され、割りばしが散乱している。

床には食べ物が落ちたままだ。

奴らが食事中に乗り込んで来たのがわかる。

レジは手付かずだ。

それを横目に奥へ案内された。

急勾配の階段を登り、二階へ

一番手前の部屋が彼女の部屋だ。

フエと書いた紙が貼ってある。

「あなた、フエさん?」
ギャルは名前だと気付いた。

「はい、私の名前、フゥェイ。
ダンナさん、呼びづらい。
たからフエ、フエさん呼ぶ。」

「フエさん、私は洋子よ。」
ギャル

「ヨーコさん?
店じゃピロリンとか言ってたんじゃ。」

「今どきヨーコなんて名前、古くさくて嫌なのよ。
あれは、なんてゆーか…」

「源氏名か。」
雑貨屋に要らんだろ。


「ヨーコさん、いい名前よ」フエ

「あ、ありがと」
ヨーコ