ハグワン 19 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

《ヘッドアップ》《ヘッドアップ》《ヘッドアップ》

『うるさい。わかってるよ』


『ヤツの首に抱きついた、引っ張り上げろ。』

『よし、ローター出力全開、垂直上昇開始』

《ギューーン、シュウ》

『何してる?
ローター止まってるぞ』

『嘘だろ。
今、ガス欠とか言うなよ。』

『…』


『フラップ下げ。揚力を稼げ』

『最新鋭のハグワンが
パラシュート代わりにしかならんとは。』


『着水!』

《グォオオン》
ドラム缶を叩いたような音が響く

ジェット機の左翼が海面に刺さると水の抵抗で折れ曲がった。

そこを支点に弧を描くジェット機

ハグワンも動きを合わせるしかない。

『これじゃロデオだ。』