未来少年コフィ 48 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

翌日。

俺は仕事に行く。

仮登録期限を過ぎたがコフィが毎朝弁当を作ってくれる。

本当にありがたいし、コフィにもなにかしてあげたい。

もちろん契約すればいちばん良いのだろう。

しかし、本社と交信ができない。

2013年には、まだアビーノイドを作った会社が無いのだ。

タダでいい思いをしている。

実は、幸せ過ぎて罰が当たらないかビクビクしている。

今日は、映画館にコフィも連れて行く。

館長のおじさんは大のSF好きだ。

コフィにはいかにもロボットです、というカクカク動きをしてもらった。

館長は涙を流して喜んだ。

そして

どこで手に入れた?

という話になる。

未来から来たなんて話はぶっ飛び過ぎて館長には通じないから、直志さんの名前を出した。

「この町にも素晴らしい博士がいたんだねぇ。」
と納得していた。


「マサル君。」
館長はスクリーンを見つめて言った。

「はい。」

「このスクリーンで見た宇宙戦闘史という映画にハマってねぇ。
何度も何度も見たよ。

当時のSFは模型で撮影していたけど、その完成度は素晴らしかった。

ロボットや宇宙人もゴチャゴチャ出てくるんだ。

そういうの好きだろ?男の子なら」

「はい。好きです。」

「そんな未来がすぐそこにあるんだなぁ。

館の掃除もロボットがやってくれるだろうなー。」


「え!ロボットの掃除なんか、あれですよ、ほらプログラムとか面倒ですよ」
コフィを紹介してリストラとか勘弁してくれよ。


これが罰とか?