未来少年コフィ 43 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「一流企業は立派なのを作るねぇ。
直志のロボットは、かわいいけど足下にも及ばないじゃないか。

でも私は嬉しいよ。
生身の人間に体当たりしてくれたことが。

未来がロボットだらけになっても、人と人を繋ぐものは消えないから。」
おばさんはモンスターマシーンの写真を見てつぶやいた。

「安孫子さん。
直志さんのロボットは負けてません。
むしろ優秀です。」
コフィがおばさんに言う。

何の根拠があるのか。
お世辞なのか、どうみても巨大マシーンにかなわないじゃないか。

直志さんは試作機と言っていた。
キュビアを巨大にするのだろう。

今は予算の都合でミニチュアなのだ。

「コフィ君にはわかるかい?
キュビアの利点が。」

「はい。
コンパクトだからいいのですね。」
コフィが言う

さっぱりわからない。


「巨人が1人で作業するのと、小人がチームで作業するのではどちらが効率的かな?」
直志さんの質問

「直志さんに悪いけど、やっぱりパワーのある巨人のほうが…ね、」
おばさんに同意を求める俺

「私は、直志がチームワークに目をつけたところが偉いと思うの。親バカかしら。」

「もし、巨人が風邪をひいたら?」
コフィが俺に言う

「あ。なるほど」
わかった。