未来少年コフィ 41 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「……」
何と声を掛けていいものか。

鉄板で出来たカラフルなサイコロが20個ほど落ちてきただけだ。

これをロボットと紹介されたのだ。

直志さんは自信があるようで、ますます困った。

「ねぇ。…直志。
これじゃ、工事は出来ないわよ…ね。」
おばさんは1つのサイコロを抱えた。


「そうだよ。」
直志さんは、さらっと肯定した。


「あれが要ですね。」
コフィが砂山から転がってきた紫色のサイコロを見た。

遅れてきた1つを抱えた直志さん。

「親方。始めてくれ」
紫色の箱に話し掛けた。

スイーン スイーン

紫色の箱の底から五本の脚が出た。

クモに似ている。

それを地面に置くと
トコトコと歩き出した。

箱の上が開くと四本のアームが飛び出した。

中心からポールが伸びてパラボラアンテナを開く

箱から変形してロボットになったのだ。

続いて赤い箱もグレーの箱もおばさんの抱えた箱も脚を出した。


カチャカチャとカニの群のようにパイプに群れて行く。

「スゴイ…それぞれが勝手に動いている。」
誰も操作していない。

紫色の親方キュビアが図面を元に指示を出す。

赤の溶接キュビア

グレーの測量キュビア

黄色の支えキュビアが連動してパイプを繋いでいく。