未来少年コフィ 39 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

研究小屋とは、小さなプレハブだった。

「ロボットを見にきました。」
俺は、さっそくロボットを探して見渡した。

「ありがとうございます。ゆっくりご覧下さい。」
直志さんは笑った。

「どんなのが出来たんだい?」
おばさんもコフィ目当てなんて言って、やっぱり直志の作品が気になっていたんだ。

しかし
砂山と土管が倒れているだけだ。

予想しているガンダムのようなロボットが見当たらない。

直志さんはまず、プレハブに案内した。

プレハブの中はテーブルが1つと鉄板やコードが散らかっていた。

「片付けようか?」
おばさんが手を出すと

「触らないで、わからなくなるから。」
という。
パソコンをパチパチやると。

プレゼンに使った映像が流れた。

そのプロジェクトとは。


人口爆発による食糧難に備え、中国の砂漠地帯を緑化するのだという。

そして砂漠の真ん中に水を送る為のパイプを建設するのだが、現地は砂嵐や気温差など、人間が作業するには過酷であった。

そこで、ロボットを遠隔操作して建設することになった。

このプロジェクトに世界中から一流企業が名乗りを上げた。


その新聞記事を父親から受け取ったのだ。

プレゼンには超有名企業がズラリ。

現地にハイテクマシーンを持ち込んだ。

次々と大型重機や建設ロボットがデモンストレーションを行う。

そして砂嵐の中でパイプを繋いで見せると歓声に包まれた。

その動画をパソコンで見てから外へ出る。


あの砂山からザバッとロボットが現れるに違いない。

ワクワクして砂山を見つめる俺とおばさん。