未来少年コフィ 22 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

コフィを助手席に乗せて車を出す。

ピットケースを置き去りに走り出すのだ。

半信半疑。
ゆっくりと前進。

ピットケースは、見えない糸で引っ張っているように動いた。

車を止めれば一緒に止まる。

搬送ボックスとは素晴らしいモノだった。


家に向かって走っている。

蟹沢川にかかる市道の橋が見えた。

家は近い。

橋の中間点に人影がある。

若い男性だ。
川を覗く姿勢でいる。

ここから覗く蟹沢川は美しく、俺も好きな場所だ。

男性の脇を過ぎた。

ピットケースが気になって、ミラーで見えない後ろを見ようと振り返った。


「…ぁあっ!」
急ブレーキ!

男性が落ちた。

ハザードランプを点けて車を飛び出した。

コフィも降りている。
「人が落ちました。」
平坦な声のコフィ


深夜の橋に1人。
川なんて真っ暗で見えない。



まさか‥