未来少年コフィ 6 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

強引に発進させる。

車は右へ左へと山道を下っている。


しかし、変な人だった。
あの山にこもっているのだろうか。

でもロボット風コスプレは良く出来ていた。
すごいパフォーマーか、オカシイ人かわからないが、もう夜中に行くのは止めよう。

道路に街灯が出てくると安心した。

道が広くなって、信号機も現れる。

赤信号。

誰もいないのに止まっている。

誰もいないからブレーキをゆっくり離してみる。


《ジャー  ジャッ》

「うあっぃ!」

ロボットコスプレが突然現れた。
右横を通りすぎて、車の前にいる。

「ちょっと。危ないですよ!」
何だよ、こいつ。

「はい。ご主人様。」

「もういい加減にしてくれ。
  警察呼ぶぞ。」

「警察を呼びましょうか?ご主人様」

信号が青になっていた。
「どいてくれよ。」

もううんざりだ。

「あなたは、私のご主人様。
  私はアビーノイド。

  個人向けアンドロイドです。
  この度はお買い上げいただき、ありがとうございます。」

「ちょっと待った。
  アンドロイドとかお買い上げとか、何なのさっきから。
  お買い上げしてませんから!」
新しい詐欺だろう。
きっぱり断った。

《ウーー。》

消防車が向かってきた。
また赤になった信号をそろりと抜けて、木々を赤く照らしながら山を登って行った。

二台目の消防車は話かけてきた。

「この上で爆発がありませんでしたか?」

と聞かれて思い出した。

流れ星
いや、隕石が落ちたような。

それで気を失っていたのか。

隕石とロボット。

俺はSF映画の見過ぎなのか?