未来少年コフィ 7 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「ご主人様。
    私の故障した箇所にこの自動四輪車の部品を借りています。

  現在、エアバックとクラクションが使えません。

  ですからワタクシが運転しましょう。

 ご主人様は後部座席へどうぞ。」
ロボットが淡々と話している。

「騙されないぞ」
しかし
クラクションは鳴らなかった。

エアバックは試せない。

「でしたら、部品を戻してご主人様の運転になさいますか?」

次の瞬間に驚かされた。
彼の腹部のパネルを開けるとギッシリ基盤が詰まっていて、該当部品を外して見せている。

明らかにロボットで
中の人は居なかった。

1,  このまま逃げて車の部品は後で修理か

2,   彼に運転をさせるか

3,   彼を乗せて自分で運転をするか。

とりあえず車越しにロボットと会話をした。

変な気分だ。
テレビゲームのような、映画の主人公のような。

結論は出た。

ロボットには電源を切ってもらい、家に着いたら俺が電源を入れる。

その条件付きで乗せることにした。

さっそくロボットの太もものカバーを開いて電源スイッチをOFFにした。

《クフン》

5秒で電源が落ちた。

この直立不動ロボットを後部座席へ運ぶ。

「重てぇー」

座らせてから切るのが正確だった。