いじめじめじめ アトオシ | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

サク、サクと落ち葉の上を歩く足音

あれは、

アシェラさん!

なんてことをしてしまったんだ。

伝えたいことなんて
アズサのいじめの呼び出しの口実だと決めつけていた。

私は網の下で迷った。

飛び出していくべきか!?

アシェラさんは何度も後ろを振り返る。

サポーターがいるのか。
告白の後押しに来たのかな。

しかし、モテ男。
気づいてない。

今なら間に合う。

しかし


アシェラさんは走り出してモテ男のベンチに

待って。

え? えーっ!

アシェラさんは、ベンチのモテ男の背中を押した。

ズッパァーン。

モテ男は
はぎ沼に落ちた。

「アッハーハッハッハ」
「うけるー」
「寒そう。アッハー。」

後ろから笑い声。
アズサの声だ。

アシェラさんはダッシュで逃げ出した。

バシャンバシャン

モテ男がもがく

「バーカ。」
「マジで告られると思ったの?」
「もしかしてビンビンだったりして」
「キモー。」



「アズサか。
テメー。」
ずぶ濡れモテ男

濡れた髪型は私に似てる。

「テメーっだって」
「怖ーい」
「ウゼェんだよ。オネエのくせに」


「誰と間違えてんだ?ブス。」

「………え?誰?」
「酒井?」
「え!酒井クン!
大丈夫!」
すかさずミニタオルを差し出したアズサ。

革靴から沼の水がブッコンブッコン溢れるモテ男は

そのミニタオルを受け取っ…

アズサの手首を引いて沼に落とした。


「アハッ」
ヤバい。
声を出してしまった。