いじめじめじめ モテオ | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

野鳥部 部室。

一番乗りだ。

まぁ、部員は5人しかいないが。

個人用ロッカーの鍵を開ける。

ここに私の宝物が入っている。

山中先輩から譲り受けた双眼鏡だ。

これは盗まれたら大変。
いつも鍵をかけて取っ手の指紋を拭いてリセットする。

私以外の指紋が盗難事件の証拠になると思うから。

今日も無事に
MS800タフ
に逢えた。

これは動画や写真も撮れる。
MSはメモリースコープの略だろう。

これと付属ポーチとSDカード、あと、この巾着バッグ

よし。

ひょうたん島へ



八日市自然公園

西側の、はぎ沼

その中洲が、ひょうたん島だ。

赤い橋を渡ってひょうたん島に行く。

ひょうたんのくびれを通り大きい方の島に行き、ベンチの背後の林に陣取った。

だいたいここが告白スポットだ。

巾着バッグからネットを出して落ち葉をかぶせる。

この下に隠れる。

まるでスナイパーだ。


ターゲット 到着。

モテ男が前髪をいじりベンチに座った。

もうすぐ4時。

モテ男は何度も足を組んだり下ろしたり。

私にはアイツの良さがわからない。
イケメンではある。

連れて歩くには良い。
飾り物として付き合うのかな。