いじめじめじめ ランチミッション | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

お昼になると

あたりまえのように買い出しに行かされる。

注文を取る奴がいて、メモを渡してくる。


私はこれを完璧にこなしてくる。
逆に多く買って、教室で売ることもある。

購買のおばさんに話をつけてあり、取り置きがある。

人気のないパンも完売する私は重宝される。
それに、新商品の手応えをおばさんに伝える任務もある。

教室で聞いた感想をメモにして渡す。

「あぁ。チキンが歯に挟まるか。
改良だね。
いつもありがとう。」
おばさんはメモを受け取った。

私の遅いお昼ごはん

というのも、私の分として買ったパンを、半ば強引に買い取られるフリをするからね。
「足んねー。
お前の一個売れよ。」

「やだよ。
これしかないんだから。」

「売れよ。じゃあ20円足すからよ。ほれ。
ジャーマンポテバー、ゲット」
机に金を置いて持ち去った。

心の中では
まいどありー
だ。

弁当を持ってきた時期は、いちいちおかずにケチをつけられ、わざと唾を飛ばして大声でしゃべられた。
黒板消しをバンバンされたり、手を洗ってる隙に弁当を開けられて箸をごはんに立てられたり。

先生がいない時間は奴らのヤリ放題。

私は円形脱毛症を隠すように髪を伸ばした。