いじめじめじめ コーナリング | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

授業が終わる

休み時間。

逆。今まで病人のように休んでいたのが、チャイムを聞いて動き出す。

私は、この椅子を離れずに小説でも読む。

「あ?なんだ?
少女マンガか!?」
チンピラかぶれが小説の表紙を見ようと私の前に来た。

「ちがいますっ」
語尾を強めた。

「あれか、カンノウ小説!
お前ってさ。
いいや。
キョーミねーし。」

そんな質問に答えると思うか


あれ?
モテ男はどこに行った?

いたいた。
廊下に逃げるところだ。

小説を閉じてあとを追う。

「おい!
カンノウを読んで、便所かっ!
お前も男だねぇ。」


無視。

早く。
モテ男を見失ってしまうよ。

いた!廊下の角

モテ男は、手紙をサッと読んでポケットにしまった。

近づいてみよう。

角をインコースで曲がってぶつかってみる

「ってぇなっ!」

「ご、ご、ごめん」

「おめぇ、前が見れねーなら前髪切れよ。
鬼太郎かよ。」

「角で見えなかっ」

「いいから、向こう行けよ」

「…あぁ。」

「シッシッ。あっち行け

やっぱり、ちょっと待て。」

「は?」

「おめぇよ。
春野なつき
って知ってるか?」

「春野なつき?」

「声デケェよ。
知らないんだな。」

そんな季節感ごちゃ混ぜの名は知らん。

便箋の差出人だね。
私は知ってるよ