いじめじめじめ リッスン トゥ ミー | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

廊下に出て窓の外を眺める。

変わらない景色に木の葉が舞い落ちる。

それをたどるくらいしかやることは無い。

友達。

この高校で友達なんか作らない方がいい。

チンピラかぶれか、オタクグループか、お勉強組

どの宗派(笑)も、興味無い。

学校に来て
授業を受けて
ごはんを食べて
部活に寄って
まっすぐ帰る。

趣味 人間観察。

バードウォッチング部に所属したが、河原でも公園でも、もっぱらカップルやベンチのサラリーマンを観察している。

どんな鳥や動物より面白い。


これもスパイ活動の一貫だね。
さて戻らないと…


おっナルシスト

便箋に気づいたか。

ひょうたん島、4時。
観察対象ができた!



さて、数学の授業が始まる。

また難しいナンタラの方程式を黒板に記している。

ていうか、数学の先生、
何回教科書見て書いてんだよ。

覚えてないの?

覚えなくても先生になれるんだ。

まぁ好きに独演会をやって下さい。

チンピラかぶれはマンガを見出すし

オタクグループは

列車のイラストの窓を数えてる。

違っていたか。
納得がいかないらしい。

お勉強組は

とっくに塾で習っているからパス。



「この方程式を使えば
この長い計算がいらなくなる。
便利だろ。
これはテストに出るぞ。」
カツカツとチョークで二度叩いた。

便利だよ。
でも、お前の発明ではない。

テストに出す だよね。

ん! 呪文?

お勉強組は、英語の発音練習始めてますけど。