~IOTA DEN~ 99 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

破滅香の煙りが和らいだが、偉王汰の放った煙幕弾の煙りでまた視界が悪い。

有火馬は、弱った和尚と華伽を部屋のコーナーに連れ、その前に立ち、盾となる。

つまり、紫雲 重烏 楼射で闘う。

壁にスイッチが並んでいた。

タンは、どれかを叩いた。
それが、扉を閉めるスイッチである。

何か大きなレバーが2つあるが、それでは無さそうだ。

また真っ暗闇。
そして煙りも閉じ込める。

紫雲たちはお互いに離れ、間合いをとる。

音 空気の流れ 熱
五感をフルに使う。

《ザ》
「ふんっ」
音に刀を振り下ろした紫雲

《ジャリ》
「ん!」
下から振り上げる重烏

しかしクサリ鎌の分銅の餌食になった。
脇腹に喰らう。
「う。‥来いっ!」
すぐに構え直す。

空気が動いた。
「エェイッ」
楼射が刀を振り下ろす瞬間!

「待て、俺だよ。」
煙りから重烏の顔が現れる。

「っと。すまない。」
楼射が刀を止めた。

しかし重烏が首にクサリを巻いて楼射を投げる。
《バタン》
「あっ。ギィ!」

「楼射か!」

「野郎。シゲに化けた。」
楼射は立ち上がって構える。

「ハハハ。」
タン

「カメラだ。
映像で俺達のマスクを作ったな。」
紫雲

「どうする?
確認してからなんて斬れない。」
重烏

「こうしよう。
ヒソヒソヒソ」
紫雲の提案。