~IOTA DEN~ 98 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

和尚と華伽に解毒薬を塗る。

「ぅあ。
ありがとう、偉王汰。
ありがとう、みんな。」
和尚は口元から唾液を垂らし、白目をむいている。

あと少し遅ければ、和尚は口もきけなかったはずだ。

「ホワロ。」
華伽は電気椅子からずり落ちると、血まみれのホワロの死骸に這った。


「これまでだ。覚悟せい!」
紫雲

有火馬 楼射 重烏

4人で老子を囲う。

老子は、あと三歩で出口だった。

「い、お、た」
老子は向き直った。

「はぁ?
偉王汰に何の用だ。」
紫雲

「…何だ。」
偉王汰が老子を見つめて歩み寄った。

《ズリュ》
ゴムの防毒マスクを脱ぐと老子が素顔を現す。

「ヤンヌ将軍!
はっ!」
偉王汰は、老子の前に片膝を付く。


「偉王汰。
何をしている。」
重烏は、刀の構えを崩さないで聞いた。

「イオタ。
これは、どうゆうことだ。
なぜ彼らは、刃を向けておる。
イぃオタぁ。」
ヤンヌ将軍という別名を持つ老子

「はっ!
おまかせあれ!」
偉王汰

《ジャキン》
偉王汰は重烏に刀を振る。

刃で受ける重烏
「ぅわっ!
どうしたんだよ偉王汰。」


《パンッ。ブワッ》
偉王汰は、煙幕を張って出口に逃げた。
老子をかばって。

「待て、偉王汰!」
有火馬

「追うな!」
楼射

「催眠術。
今の偉王汰は、偉王汰ではない。

ヤンヌ将軍とか言ったな。
傭兵の時の雇い主だ。」
紫雲

「恐らく、ホワロを守り神として渡したのが彼だ。」
楼射

「はなからホワロで俺達の所在を…」
重烏

「そうだ。」
楼射


「ヒマになったのかい?」
男の声に皆、振り返った。
全く気配を消して近づいてきたのだ。

「貴様。
タンだな。」
紫雲

「そうとも。」
タン

「こいつが…変面男!」
有火馬

《ヌ》
一瞬で緑色の顔に変えたタン。

「街中の人を苦しめた男だ。」
楼射

皆で刀を構える。