~IOTA DEN~ 95 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

『……。』
華伽は表情を変えない。

「野郎、何してやがる。」
楼射

男の腕がクッと筋張る

華伽の胸元から白コブラを掴みだした。

ホワロは、首を膨らませて男に威嚇する。

『お前に礼を言わなきゃな。

クロハネのアジトを教えてくれてありがとう。

坊主と小娘の位置を常に教えてくれてありがとう。ハハハ』
男はホワロに会釈する。

「何を?」
紫雲

「まさか!」
重烏

『コレ。』《ブッ》
男はホワロの首に人差し指を貫通させる。

『やめろーっ!』
華伽の叫び声

男は背骨に沿って指先を下げ内蔵を出すと、小さな発信機を取り出した。

『ホワロ。殺れ!』
華伽の声に反応したホワロは、毒牙を老子に向けたが、届かない。
ついに息絶えた。

『ぅう。ぅおお!』
華伽がもがく。

『いいじゃないペットくらい。

自分の身を案じなよ。』
老子は毒ガスマスクを被る。

複製破滅香を取り出した。

「おい。やめろ。」
有火馬


『私が塗ってあげるよ。
解毒薬を渡しな。
ワハハハ。』
老子は足元のろうそくに破滅香を投げた。


白い煙が上る。