~IOTA DEN~ 93 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

偉王汰を置いたまま部屋の中に入ることにした。

入口付近に有火馬を付かせ、
紫雲
重烏
楼射
が奥へ。

奥に行くほど暗くなる。

入口の明かりが届かないからだ。

刀を水平に動かし、辺りを伺う。

暗視ゴーグルも試したが妨害電波が出ているので見えない。

無線もノイズしか聞こえなくなった。

「ダメだな。」
皆、無線を切ることにした。

ここからは五感に頼るしかないだろう。

《キィッ。ダン》
入口扉が自動で閉まった。

「あっ!
…っくっ。
ロックされた。開かねぇっ」
近くの有火馬が扉を押したり引いたり、蹴飛ばしてみる。

「マズい!
偉王汰と離れてしまった。」
重烏たちも扉に戻る。

三人で扉を押していると



《来たか。キタカ。タカ》

部屋にこだまする声。

「んっ!」
声の主の方向がわからない。

扉に背中を付けて三方向を警戒する重烏たち。