12階の壁にぽっかり開いた穴。
すぐに突入
は、しない偉王汰。
蜂の巣をつついたように、中国忍者兵が数人飛び出してきた。
が、サーチライトの逆光は、奴らの目くらましになった。
目をしばしばして青竜刀を振り回している。
偉王汰は、その忍者兵が屋根の上で一例になった瞬間
側面からショルダータックルで、ドミノのように倒した。
立ち上がる前にサッと穴に入ると、ボスを捜す。
とうに部屋を出たようだ。
出口が1つある。
出口はロックされていた。
穴から戻った忍者兵。
お相手をするしかないようだ。
偉王汰が向き直ると
鎖カマの分銅が飛んできた。
《ギャリっ》
一発目は肩をかすめ、横からきた二発目は偉王汰の左足に巻きついた。
その鎖の一方を壁のフックにくくりつけた忍者兵
「フフフ」「こりゃあいい」
忍者兵は余裕の表情で指をバキバキと鳴らす。
飼い犬のように鎖に縛られた偉王汰を忍者兵6人でいたぶる構図。
青竜刀を置き、革のグローブをはめて準備をしている。