~IOTA DEN~ 76 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

独房

カンウェは大の字に寝ている。

呼吸が整ってきたようだ。
腹部がゆっくり上下する。

虎だと思ったシミの周りに、連打の血が付着していた。

解毒薬は本物であった。


「よし、かかれ。」
老師の声

「はい。」
研究員

「タン。
複製が終わるまで警戒しろ。
奴らは必ず来る。」
老師はタンに言った。
老師は、カネの入ったケースを抱えると、取っ手を握るカンウェの右手首を剥がし、廊下に捨てた。

「はい。
ネズミ一匹入れませんよ。
…いや、蛇かな。」
タン

「蛇?」
老師

「研究員以外は武器を持て!
敵が来る。
女以外は皆殺しにしろ。」
タン

「はっ!」
「了解!」

武器庫から台車が出てくると、研究員以外の人員に銃と無線が配られた。



「さぁ、クロハネ。
いつでも来やがれ。」
タンは老師に付いて廊下を歩き出した。