三階のラボ(研究室)
ジャラルミンケースを白衣の研究員に渡す。
「ひとつしか無いんだ。
少ないが頑張ってくれ」
K
「はい。必ず複製します。」
白衣の連中が頷いた。
空になったジャラルミンケースに報酬の現金を詰めるK
研究員は解毒薬をシャーレに小分けし始める。
《カッ》
「ん?これは何だ?」
研究員がケースに差した竹べらに何かが当たる。
Kは現金を詰める手を止めた。
ケースから解毒薬まみれの小さなカプセルが出てきた。
「貸せ!」
Kは、解毒薬を拭ってカプセルを見る。
すると壁に投げつけた。
カプセルは割れて電子部品が散らばる。
「くそっ!クロハネ。」
《こちら紫雲。
敵のアジトの座標を送る。》
「受け取った。」
偉王汰
《コンテナに2人死んでた。
報酬を独り占めするためだろう。》
「カネが絡んだ人間は鬼より恐いな。」
有火馬