~IOTA DEN~ 72 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

《パラパラパラパラ》

空中でホバリングするジャイロコプター。

地面では、誘導する男が2人。


ここが中国忍者のアジトである。

切り立った崖の上に建つコンクリートの建物。

元は刑務所である。

庭のHマークに着陸したジャイロコプター。

降りて来たのはKだ。
1人で操縦してきたようだ。

2人はコンテナの中に置いてきたのだろう。


2人の男に付いていくK。

ジャラルミンのケースを下げているが、あの中身は分かっている。


レベル分けされた扉を次々にくぐって行くと大広間に着いた。

2人の男は背後の扉を閉めて、鍵をかける。


「ご苦労、ついに手に入れたか、見事。」
拍手をしながら笑顔で歩み寄る老人。

「は!こちらでございます。
老師。」
ジャラルミンケースを胸の前で開いてみせる。


解毒薬ケースと巻物を確認した。


「うーん。素晴らしい。
早速、ラボへ。」
老師はケースを手に取り眺めたがすぐに戻した。
「これは製法の巻物か。
報酬をはずむよ。」

「ありがとうございます。」


「あとの2人は?」
老師

「残念ながら、クロハネに。」


「…そうか。」
老師


ラボへ歩き出したK。