~IOTA DEN~ 68 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「手術は終わったぞ。」
伊藤先生

完璧な縫合である。
そしてアルコールの瓶は空になっていた。

「ありがとうございます。」
和尚

《ギィーィ》
「こんばんは。」

華伽が着いた。

「やぁ華伽ちゃん。
今日も綺麗だね。」
伊藤先生は腕に付いた血を洗い流しながら言った。

「先生も今日も赤いわ。」
華伽

「美人を前にして照れてるんだな。ハハハ」
伊藤先生

「腕も口もお達者ですわね。
これ、お礼の品。
寺に寄ってきたわ。」
一升瓶とアメリカ人のドッグタグを2個を差し出した。

お供え物の日本酒を先生へ
遺体を埋めてきた2人のタグを和尚へ渡す。

「南無。」
タグを懐へしまう和尚


「お待たせ。
鉛の弾が取り出せて、すっかり軽くなったぜ」
楼射は軽く跳ねる。

「楼射、そのお面は?」
楼射の顔(鉛面)が半分潰れていた。

「撃たれる時、とっさにわき腹に当てがって衝撃を吸収したのさ。
結局、貫通したけど。」
苦笑いの楼射。

「でも無事なのね?」
華伽

「あぁ。
和尚さん。すぐ出ましょう。」
楼射


「いざ、中国!」
和尚

「エィ。エィ。オー!」
クロハネ


「オーー」
山口