~IOTA DEN~ 66 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「偉王汰。もうよいぞ。
話してある。」
和尚

「御意」《スン》
偉王汰は擬態モードのスイッチを切る。

つま先と指先の末端から徐々に偉王汰が現れた。


「っが。」
驚いて顎がはずれる寸前の山口。

「拙者。イオタと申す。」
偉王汰

「はっ、は、はじめまして、山口ですっ。
刑事してますっ。」
緊張しまくる山口

「はじめまして、
ドブ川(用水路)で男を助けてくださった天狗さまですかな?」
ハクさん

「助けたなんて。
責任は私にあるのです。
お詫びします。」
偉王汰


偉王汰は、秘伝の武器を使用し、アメリカ人のスパイにサンプルを採られ、中国忍者に複製され、今回の事件に至ると説明し謝罪した。

そして、寺には解毒薬を奪いに中国忍者とアメリカ忍者に襲撃されたとも話した。

中国忍者は解毒薬と製法を記した巻物を持ち去っている。

我々は中国へ乗り込み、中国忍者を解体すると伝えた。


ハクさんからは、お香による事件はパッタリと止んでいる。

おそらく、人体実験を終えたか、お香を使い果たしたか、どちらにせよデータを持って中国に帰国した可能性が高いと聞かされた。



「しかし、広い中国で敵のアジトを見つけだせますか?」
山口



《心配ご無用!》
偉王汰の潜入スーツの無線から声がした。


この声は

紫雲。