u.g 095 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

闇夜にスタジアムの照明が宇宙船を照らす。

宇宙船の底面から何本かチューブがスタジアムのコートに降りている。

まるで掃除機のように、透明なチューブが人間を吸い込んでいる。

人間は、何度も回転しながら宇宙船に吸い込まれた。



男はスタジアムの観客席を駆け上がり、一番高い席を目指した。

「ハァハァ、ハァ

何なんだ。

スタジアムだけじゃない。

街が、

宇宙船だらけだ!」
街を見下ろせる客席に立ち、異様な光景を眺めた。




モニターを消した宇宙人

「残りの30分。
ワレワレは、テレビを電波ジャックして、地球人に直接訴えた。

全てを捨てて宇宙船に乗り込んで欲しい。と

それには催眠術が有効だった。

テレビを見た地球人は宇宙船を目指して歩いた。

ワレワレは何百機、何千機の宇宙船を地球に送り、地球人を回収したのだ。」
宇宙人


「回収。
つまり、みんなは生きてるんだね!」
大野

「そうだ、みんな、生きている。」
宇宙人