u.g 089 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「今、地上に人類は、いない」
宇宙人

「でしょ。」
中村

宇宙人はモニターを消した
「でも地震の日に突然消えたわけではないんだよ。

あの日、この町の原発事故は、全世界に衝撃を与えた。
日本で二度も原発事故が続き、制御ができない原発の恐ろしさを知らしめた。

世界中が原発停止に賛同し廃炉が進められた。」


「それはいいこと…だよね?」
自信なく訪ねる森田

「もう事故が起きなくなるのはいいことだと思うよ」
宇宙人

「でも、電気は足りるの?」
大野

「少しの不便は我慢するしかないわね。
死ぬよりマシだから」
先生

「みんなで知恵を絞って、あの発送電タワーができたのさ。
今は自然エネルギーで元の八割の電気を作り出している。」
宇宙人

「日本人てすごいね。」
中村

「でも、このあとに大事故が起こったんだ。」
宇宙人