u.g 088 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

宇宙船はフワフワと空中で止まっている。

上空100メートルから街を見下ろしている。


「わぁぁ。」
「これじゃジャングルだよぉ」
「僕の家、たぶんこの辺」

子供たちは1週間ぶりに見た街がここまで変わっていて驚いている。

(実際は一年と数日経っているが冷凍されている間の記憶が無い。)

「見てよ。
観覧車なんてあったか?」
大野

「観覧車?」
中村

「発送電タワーだ。
観覧車ではないんだ。」
宇宙人

モニターのタワーを拡大して映し出した。

「なんだ、前からある鉄塔だ。
ツタで緑になってクリスマスツリーみたい。」
森田

「そう、鉄塔。
あれにソーラーパネルでできた風車をつけた。
風力発電と太陽光発電と送電線が合体したんだ。」
宇宙人

「かっこいい!」
大野


「つけたって、誰が?
人類はいないはずでしょ。」
中村