u.g 067 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「はい、おはようございます。

とにかく、教室に入って下さいね。」
優しい先生だ。

「はい。」
少年たちは住みかから持ってきた懐中電灯を消して、蛍光灯の明るい教室に入った。

ここは完全に部屋になっていて壁紙も床板もある。

泥だらけの靴を脱ぎ、スリッパを履く。

黒板がない。

白い壁紙の壁

机はコの字の板を横にしただけで引き出しも無い。

教科書もノートも筆記用具も無いから良いのだが。

ただ机と椅子と先生1人の教室である。

「では、挨拶から。
私は、上原知加子といいます。
よろしくお願いします。
この学校は地下の生活に必要な知識を教えます。」
先生

「ちかだからチカコ先生。
覚えました。
僕は大野旭です。」
大野

少年たちの自己紹介が終わり、さっそく授業に入る。

「まずは、先ほど挨拶に困ったように、地下では時間がわかりません。
もちろん日にちも季節もわかりませんね。

しかし、地下だって時間は進みます。
しかし、教室だって時計がありませんね」
先生

「給食が出たら、お昼だろうなぁ」
森田

「おやつが3時!」
大野

「その3時が無いのです。」
先生

「おやつは…」
大野