おじ少 109 全て白に | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

俺はホワイトボードの前に立っている。

隅々まで読み返すと、過去の空気は、自分が吸ってきた空気でないといけないらしい。

生まれる前や、まだ行ったことの無い場所。
つまり、そこの空気を吸ったことの無い場所、時代にはワープ出来ない結果が出ている。

自分の軌跡をなぞることは出来るが、恐竜や戦国武将に会うタイムトラベルは叶わない。

(中島氏、残念です。)

自分が経験した空気に近い成分の空気に遭遇した場合、初めての場所だが経験が蘇り、来たことがある錯覚になる。
デジャヴである。

時代は繰り返す。
事件、ファッション、流行
これも成分が関係している。

だそうだ。

こんな興味深い研究データを消してしまうのはもったいない。

しかし、原子力やダイナマイトのように、あらぬ方向へ使用されてはマツさんも成仏出来ない。

俺は目を閉じながら、ホワイトボードを真っ白に戻した。


次は床板だ。