UFOが消える訳についても書かれている。
あれは宇宙人の乗り物という訳ではない。
未来人が空気式タイムワープを可能にした乗り物であろう。
UFO内部には過去の空気を充満させていると考える。
開閉する窓や扉は無い。
空気の気密性を第一に考慮した設計だ。
だから未来人は降りて来ない。
長居もいない。
過去を見物し未来へ帰るのだ。
未来のツアー客だ。
さて、この未来人は現在の時点より12年以上先から来たことになる。
今生きているこの瞬間、より先の世界から来たことになるのである。
もし私がUFOの背中に飛び乗り、未来人が帰るとする。
すると、私はまだ生きていない未来に行くことになる。
しかし、この実験は不可能。
ただ、未来の人生のレールはできているようだ。
先の見えない線路を、必ずある終着駅を目指している。
私たちは、この瞬間、瞬間でポイントを切り替え、減速や加速、たまには脱線をして、自分という電車を運行していく。
人生とは、
1%の出逢いと
70%の生き方と
あとは成り行きなのかもしれない。
成り行きには、どうにもならないことがある。
運命や定めというやつだ。
私は、どうにもならなかったあの日に戻る。
1993年 8月 23日
妻の命日へ