おじ少 102 俺とミツル | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

部屋に入る。

部屋は変わってないな。

タンスの上に、犬の写真がある。

これがホイミか。
簡単な仏壇になってる。

レイちゃん
ダイモン
吉田

が子犬を一匹ずつ抱いている写真もある。

子犬を分けたんだ。

額に入った新聞記事が飾ってある。

少年探偵団 お手柄

さっきの写真が使われてる。


このアパートはペット禁止なはずなんだよな。


携帯電話を充電して電源を入れてみる。

大丈夫そうだ。

マネキンのムービーも見れた。

子供たちも、ちらっと映っていた。


写真フォルダやメール履歴の中身は、俺のもので、

事件後のミツル少年、つまり犬を飼っていた
小野田ミツル'(ダッシュ)
の記録は無い。

俺は、ミツル'を演じていかなくてはならない。


明日から人に接するのが怖い。

アルバムを見つけた。

複雑な気持ちでミツル'の情報を探る。