おじ少 99 ナイチンゲール症候群 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

吉田くん達が帰った後も、クミチョーやオノッチが見舞いに来た。

「オノッ…チ」
病室に入って来た子供に思わず声をかけてしまった。

「ノダマン!
大丈夫そうだな。

これは息子だ。6年生」
オノッチ

「こんにちはー」
息子

そりゃそうだ。
しかし、似ている。

俺も結婚して子供がいれば…

あっ。
香ちゃんは旧姓だったな。

「なぁ。
香ちゃんは結婚しているのか?」
とりあえず聞いてみた。

「してるよ。
旦那も太田って人。なんで?」ヨッチン

「べ…べつに」
チーン。

「お前、彼女と別れたのか?
見舞いに来ないなんて。」
クミチョー

彼女? 俺に彼女が!
この未来は最高だ。

誰だろう?
美人かな。かわいい系かな。

「クミチョー。
犬は持ち込めないだろ。」
オノッチ

犬かよ。
チーン。

「あっ。
頼まれものがあったんだ。
ロビーでノダマンに手紙を預かった。
渡してくれって。」
クミチョー

「手紙?
病院のロビーで、俺に。
どんな感じの方だった?」
出逢いがこんなところに…

「どんなって。
普通のお爺さんだよ。」
オノッチ

「お爺さん。ブーーッ」
手紙持ったままベッドから落ちたぜ