おじ少 94 さよなら | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

とうとうお別れだ


「大越さん。
絶対に市長になってダムもできます。
…と信じてます。

岡部さん
壱万円は使いませんでした。
お返しします。

ミツルくん
…えーと。」
何を話せばいいんだ?

「おじさんてさぁ。
ノダマンに似てるよね。」
ダイモン

ギクゥ!

「私も思った。」
レイ

「見て見て、この腕のホクロ!」
吉田

「いっしょだぁ!」
子供

「俺が年とったらこうなるの?」
ミツル

「かもね。
世界にはすごく似ている人がいるって、中島さんが実証してた。」

「中島さんて学者?」
ダイモン

「アメンバーの…いや友達だよ。」
何言ってんだ俺

「俺は将来、マッチみたいになるんだ。
決めたんだもん」
ミツル

決めてもだめなんだよ。

「おじさん。
手紙書くから住所教えてよ」
吉田

「え?…あ。住所は」

困ったな。
ミツルの家と一緒だよ。

「そろそろ間に合わなくなる。
駅に向かいましょう。」
マツさんが腕時計を見せる。

ありがとうマツさん。

「ごめんなさい。電車が来るんで。
手紙はこちらから書きます。

本当にお世話になりました。

では皆さん、またお会いできる日を楽しみにしています。

さようなら。」

「絶対手紙書いてね」
レイちゃん

「あっそうだ。
ミツルくん。
宿題やれよ。
早く寝ろよ。
じゃあ、さよなら。」
玄関を出た。


「なんで俺だけ長介みたいなこと言われたんだろ?」
スプーンをくわえて腕を組むミツル